B級SF映画大作戦

2009/11/08

笛吹童子【第三部:満月城の凱歌】

B級SF映画大作戦に笛吹童子を追加しました。

 幼い頃に生き別れた妹、胡蝶尼とついに出会う霧之小次郎。しかし、胡蝶尼は兄を名乗る人物の正体を、悪名高い大江山の妖術使いと知るや兄を拒絶する。鬼呼ばわりされた小次郎は、可愛さ余って憎さ百倍、逃げる胡蝶尼をつり橋ごと谷底に落としてしまう。

 一方、黒髪山を逃れた斑鳩隼人と桔梗尼は、されこうべの面を被った男に出会う。
 されこうべの面を被った男は萩丸であった。満月城の抜け道を知る萩丸は、やすやすと城を抜け出したが、赤柿玄蕃の手下に、また、家来の上月右門に妖怪として間違われて追われる身であった。玄蕃の手下に追いつかれ、斑鳩隼人が応戦する中、萩丸は上月右門に追いつかれ、がけに突き落とされてしまう。
 斑鳩隼人から委細を聞き、主君をあやめてしまった事を知る右門。


 がけ下の川原にて、胡蝶尼はされこうべの面が取れた萩丸と出会う。
 萩丸は白蓮尼に助けられる。
 白蓮尼は赤柿玄蕃に倒された石見判官の娘。
 白蓮尼の元、白鳥党が結成され、野武士から主権を取り戻す機運が高まっていた。



邦題:笛吹童子
監督:萩原遼
1954東映(昭和29年)


 目を開いたまま気を失っているカラカサお化け、かわいい(笑)

 今を去る事、四捨五入して六十年の昔、ラジオドラマとして大ヒットしたらしい笛吹童子の映画三部作です。
 さて、ウィキペディアによると1953にラジオドラマとして一年、1954に映画化三部作、1960年、1972年テレビドラマ、1977年に人形劇と大人気であった事がわかります。ラジオドラマで詳細に語られた直後の映画なので、その当時の人は、物語が多少はしょられていてもわかるのでしょうが、今時分に見るとわかりにくい事。宇宙戦艦ヤマトの映画がはしょられていても、全部見た気になったようなそんな感じなのでしょう。

 違和感を持つのは主君との関係というか封建制度。いまや時代劇でも、頭が高いと、ハハーッと頭を下げるのは水戸黄門くらいでしか残っていません。胡蝶尼の身分がわかったからといって子供まで頭を下げさせるのは、映画公開当時はどうだったかわかりませんが、今となっては違和感があります。上月左源太の母が、主君のお家再興のために骨を折れというのは、家ごと終身雇用の時代ならではの事で、個人の終身雇用さえ崩れ、短期雇用の派遣社会に変わった現代、これを受け入れて鑑賞する人はほとんど皆無でありましょう。
 格差社会の今、力でのし上がった野武士の首領、赤柿玄蕃がまっとうな気がしてしまうのです。

 単純明快なハリウッド映画に慣れてしまったためか、主人公がはっきりしない話でもあります。萩丸も、主題になっている笛吹童子こと菊丸も映画では活躍らしい活躍がありません。おそらく、男の子目線で、霧之小次郎、大人目線で上月右門、斑鳩隼人、女の子目線で胡蝶尼、女性目線で桔梗の話なのではとか思います。
 ハリウッド風にするなら、天下を乱す妖術使いの霧之小次郎と妖術を打ち消す力のある笛吹童子との戦いになるだろうと思うのです。

 第一話にて菊丸が武士を捨てているのに、結末はいかがなものかと。そのせいか、菊丸は後に拝一刀を名乗り、公儀介錯人を経て、息子、大五郎と冥府魔道へすすむのでした。(違

空想科学辞典に以下の語句を追加しました。
【白蓮尼】『人名』(びゃくれんに)
 赤柿玄蕃に滅ぼされた石見判官(いわみはんがん)のご息女。
 赤柿玄蕃に刃向かう者を集め、白鳥党を結成、主権を取り戻そうとしている。

【白鳥党】『団体』(はくちょうとう)
 石見判官の娘、白蓮尼を中心に集まり、応仁の大乱後、勢力を拡大した野武士の赤柿玄蕃を倒そうとしている者たちが集まった集団。
 丹波萩丸が合流する。

【猿酒】『酒類』(さるさけ)
 打身に良く効くという酒。

【杢輔】『人名』(もくすけ)
 赤柿玄蕃から胡蝶尼を助けた森の狩人。
 白鳥党に属し、最先端の鉄砲を持っている。
 胡蝶尼の乳母である藤江の息子。

【鉄砲】『武器』(てっぽう)
 応仁の乱後の日本ではまだ使われていない武器。
 野武士どもを瞬く間に木っ端微塵にできる。
 白鳥党の標準装備として支給される。

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2009/11/01

笛吹童子【第二部:妖術の争い】

 赤柿玄蕃に処刑されようとする上月右門の娘の桔梗、斑鳩隼人。
 一天にわかにかき曇り、突風は砂を巻き、天地は一瞬にして、修羅の巷と化した。その時、天の一角から響き渡る霧之小次郎の高らかな笑い声。

 竜に乗り、現れた小次郎は、斑鳩隼人と桔梗をさらって空に消えた。
 霧の小次郎は、鬼の住む大江山に住んでいる妖術使いと知られる悪者。小次郎は先代の小次郎に三歳の頃にさらわれ、育てられた。小次郎は自分の妹、胡蝶尼を探し、次々と女を誘拐していたのだ。
 処刑場の桔梗と斑鳩隼人を一緒にさらったが、不要な斑鳩隼人は途中で捨ててきたという。

 遠くから笛の音が聞こえたとたん、具合が悪くなる霧之小次郎。
 千里眼鏡で音の出所を探る。

 笛の音は、大江山に白鳥の面の素材である名木を探しに来た菊丸が吹く笛の音であった。霧之小次郎は菊丸の吹く笛、春鶯囀の音を聞くと妖力がうせてしまうのだ。
 小次郎は、桔梗に笛吹童子の笛を奪えと命じる。しかし、桔梗は、父の使える主君、菊丸を裏切る事はできなかった。そして、桔梗尼は、白骨の谷に落とされる。
 白骨の谷に突き落とされた桔梗尼は大鷲に救われ、刀鍛冶の元に落ちる。
 刀鍛冶は桔梗から、霧之小次郎が持つ、明国渡来の金の花模様のある千里眼鏡の事を聞き、小次郎の出生の秘密を知る。

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2009/10/25

笛吹童子【第一部:髑髏の旗】

B級SF映画大作戦に笛吹童子を追加しました。

【第一部:髑髏の旗】
 今を去る事、約五百年の昔。
 応仁の大乱の後、花の都は焼け野と化し、天下は麻のごとく乱れ、野党は横行し、人は家を失い、飢えに苦しみ、不安におののいていた。
 ここ、丹波の国、満月城。
 野武士の首領、赤柿玄蕃に攻め寄せられ、あえなく城をのっとられる。
 城主の丹波修理亮は自害して果てた。

 上月左源太が自宅にたどり着く。父の上月右門が落城の少し前に逃げ出したのを見たという者がおり、誰も彼も天下第一の卑怯者と噂している。父は家に帰るであろうから左源太は事実を確かめようと帰ってきたのだ。気丈な母は、男子の役目として、丹後の国、三本松の城へ援兵を頼み、満月城奪還を図るのが上月右門の嫡男に課せられた使命ですと諭す。
 丹後の国に向かった上月左源太。しかし、その三本松の城も野武士の集団に占領されていたのだった。

 満月城元城主、丹波修理亮には明国に留学中の息子が二人いた。
 兄の菊丸は武勇に優れ、笛が上手く、皆から笛吹童子と呼ばれる弟の萩丸は、お面を作る修行をしていた。
 ある晩、師匠のされこうべの面と菊丸の作った白鳥の面が、空中を飛び交い互いに噛み合って戦い、白鳥の面が割れるという奇怪な事が起きる。
 日本に何か異変があるに違いないと、二人は帰国する事に。
 お師匠様が言うには、菊丸が完成させる白鳥の面が、されこうべの面を真っ二つに打ち割る時、兄弟の望みがかなうであろうと、されこうべの面を受け取り、兄の萩丸のところに立ち寄り、帰国の途に着くのであった。
 京のみやこに着く二人。
 応仁の乱にて、かつての華やかさがまったく無い焼け野原になった花の都を見た菊丸は決心する。この世でいくさ程恐ろしいものは無い。武士が居なければいくさはおきない。少しでも楽しい穏やかな世の中を作っていく仕事をしたい。お面つくりに一生を打ち込み、不幸な人々の心に明るい希望を与えたいと兄に訴える。
 菊丸と分かれた萩丸は、上月右門と共に赤柿玄蕃を討ちに満月城に切り込むが・・。


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2009/07/04

オクトパス2

2000/07/04 ニューヨーク市が盛大に独立記念日を祝う。
         (映画:オクトパス2 監督:ヨッシー・ウェイン)

 ニューヨーク市が六百万人の観光客を集め、西暦2000年のアメリカ独立記念日を盛大に祝おうとしている6月末日。
 マンハッタンの海で釣り船を装って麻薬の取引をする奴らを摘発しようとしているニューヨーク警察のニックとウォルター。

 ボートで全くやる気のない釣りをしている(ぶっさいくな)男女二人組に、目星をつけ、海底から船に乗り込むが、スカ。
 
 署に帰ると、ヘンスレー長官にこってり絞られ、42号桟橋で観光客二人が行方不明だから探しに行けと命令される。

 翌日、42号桟橋の下を捜索中に死体を発見。

 死体のうわさを聞きつけて、市長室の女性がやって来る。六百万の観光客が来るのだから荒立てないように処理してくれと。
 目撃者を捜しに、近くのトンネルの中に住むホームレスを当たる。そいつがいうには、犯人は大きなタコだというのだ。
 普段から酔っ払っている奴の事、無駄足だったか。

 ブルックリン橋の下で、船が突然爆発。ちょっとした騒ぎに。

 独立記念日の花火大会に、国際児童連盟から12名見学の連絡が入る。
Octopas2

原題:OCTPOPAS 2
邦題:オクトパス イン ニューヨーク
繁字体:史前大章魚2
監督:ヨッシー・ウェイン

 台湾で買い求めたDVDです。
 細かいところはもにゃもにゃもにゃですが、大筋ではあっているでしょう。
 大章魚2(オクトパス2)とありますが、第一作とは何の関係もないようです。
 CG全盛のご時世、ちゃんとミニチュア撮影をしているあたりを贔屓目に見ます。(ないわけではないのですが)
 ブルックリントンネルの崩落で、たくさんの車が居るのに、馬鹿なおばさんと、全然、国際色豊かではない使節団の子供だけというあたりは、どんなものかと。
 しかしながら、シーンによってかけるお金のバランスが、なかなか上手にみえ、今後に期待したいと思うチームでした。
 昼のロードショーあたりで何の気なしに見かけたのだったら、OK。

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2009/06/14

宇宙からのメッセージ

B級SF映画大作戦に、「宇宙からのメッセージ」を追加しました。


 惑星ジルーシアは、ロクセイア十二世が率いるガバナス帝国の侵略を受ける。大酋長キドが六十の部族を率いて抵抗するが、鉄の使途ガバナス人の敵ではなかった。
 ジルーシアは死の星になり、ガバナスが要塞に変貌させた。
 大酋長キドは、ジルーシアの為に戦ってくれる勇士に届くように宇宙の精霊に祈りを込め、不思議な木の実、リアベに願いを託し、八つ宇宙に放つ。

 リアベの実が選んだ戦士を迎えに、エメラリーダと勇猛な勇士ウロッコを出す。二人は帆船形の宇宙船でジルーシアを出発する。
 ジルーシアを離れようとする宇宙船を感知するが、もはやガバナスに敵無しと放置しようとするロクセイアに、用心深いダーク大公は、広い宇宙、何がおきるかわからない、撃ち落すように進言する。

 人類は太陽系外に進出、鉱物資源を宇宙に求めるようになっていた。
 隕石群を持つ惑星ミラゼリアに住む、宇宙暴走族シロー、アロー。チンピラから金を借り、宇宙船を造る。宇宙警察とチキンランを行い勝つが、宇宙船は故障。それぞれの宇宙船の故障は、エンジンに入った木の実だった。

 シロー、アローに金を貸したチンピラのジャック。親分からさっさと返すように急な催促に慌てる。
 お金持ちのメイアにお金の工面をお願いする三人。宇宙ボタル狩りを手伝う事を条件に貸し出すといわれ、見つかったら懲役三年を覚悟し、立ち入り禁止の隕石群に向かう。
 宇宙ボタルを追いかけるうち、隕石群に漂着している宇宙船を見つける。
 それは、見たことも無い帆船形の宇宙船。

 ミラゼリアの司令官ガルダは三十年来の戦友ロボット、ベバ1号の宇宙葬を行う。
 地球本部からロケットの私用をとがめられ、ガルダは司令官を解任される。
 バーで飲んでいると、ウィスキーの中に木の実が入っていた。ミラゼリアの安酒が上等なスコッチのようになる。



邦題:宇宙からのメッセージ
監督:深作欣二
原案:石森章太郎、野田昌宏、松田寛夫、深作欣二
1977日本、東映


 あんなでっかいガバナス戦艦がミラゼリアで活動しているのにミラゼリア軍は何をやっているのでしょう。これじゃ、ガルダ司令官も見放すわけです。

 東宝の「惑星大戦争」に続き、東映が作成したスターウォーズあやかり映画です。せっかく時代劇役者の成田三樹夫さんやら大スターをしつらえたのですから、純和製でそろえてしまっても良かったかもです。
 銀色の化粧をした成田三樹夫さん扮するロクセイア十二世の第一声は、稲妻がとどろく中、時代劇風の「久しぶりの嵐よの。小気味良い!」です。吹き替えのゼネラル・ガルダ(サンダース軍曹こと、ビッグ・モローさん)は可哀想です。
 数年後、モローさんは「トワイライトゾーン」の撮影中、ヘリコプター事故でお亡くなりになってしまいます。

 オプティカル合成にまでお金が回らなかったのかガバナス戦艦は一隻しか出てきません。ラストは、スターウォーズが参考にしたらしいと世間一般で認知されています。同じミニチュア、シュノーケルカメラを使用しながらせまっくるしく、スピード感が出せずに残念です。


 南総里見八犬伝の宇宙版として創られましたが、七人の侍の宇宙版にしても良かったのではないかと思いました。
 ロジャー・コーマン大親分が「宇宙の7人」としてそのコンセプトでこさえていますがどちらが早かったのでしょう。
 さて、子供に受けるように冒頭の宇宙暴走族のシロー達の暴走族おふざけ、宇宙服なしで宇宙遊泳される辺りで鑑賞するのを挫けそうになります。
 ロクセイア事、成田三樹夫さんのSF映画では異例の「怪演」を押し通し、時代劇御伽噺をそのまま宇宙に持っていけば、怪作として大いに名を残す可能性があったのではと悔やまれます。(海外で評価されるかは別ですが)
 今回の鑑賞でこの演技が気に入っちゃって、真田さん、ソニー千葉さんがかすんでしまっております。

 野田昌弘さんのノベライズは、ストーリーが相当違います。
 お守りとして大切にしている。だったかな。

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2008/12/27

B級SF映画大作戦『遊星よりの物体X』

1949/12/27 空軍は証拠不足により空飛ぶ円盤の調査を中止。
        映画:遊星よりの物体X 監督:クリスチャン・ナイビー

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 北極遠征隊からアンカレッジ基地に連絡が入る。不審な飛行機が墜落した模様。
 ロシア、カナダどちらの機かも解らない。

 パット大尉を長とする救助隊が北極基地に到着。
 北極基地の博士から、事態の報告を受ける。
 昨日、11月01日、午前6:15、東で爆発音を感知。18分、偏差東12度20分。発生源は二万トンの鉄または鉱脈。範囲は半径50メートル。
 放射能を感知すると作動するカメラが06:12分から奇妙な軌跡を描く飛行物体を捉えていた。2万トンもある鉄の固まりであるが、軌跡から上昇しており、隕石であるわけがない。

 飛行機で現場に向かう。現地に接近するにつれ、ガイガーカウンターが反応。
 眼下には、熱で溶け、氷にめり込んだと思われる大きな跡がある。
 尾翼と思われる金属が飛び出している。
 氷の上から物体を確認すると、金属を中心に直径20m程ある円盤。

 氷を溶かし、飛行物体を取り出そうと試みるが、物体は炎上、爆発してしまった。

 ガイガーカウンターの反応が減り、海底に没したと思われる。がっかりする一行。しかし、氷中の反応を手繰ると空飛ぶ円盤の乗組員と思われる人影を見つける。氷ごと切り出し、基地に持ち帰える。

 機内にあったAIR FORCE紙によると、国防総省公報局、抄本75131 6700項に関する告示629の49で空軍は証拠不足により空飛ぶ円盤の調査を中止を宣言した矢先の事であった。

 氷漬け異星人を基地に運び込んだが、異星の病原菌がいるかもしれない。冷凍のまま、解凍は上層部の意見を待つことになった。見張りのマクファーソンは気味が悪くて仕方がない。氷漬けの坊主頭の宇宙人が生きているようにこちらを観ている。

 標本が溶けないように、窓を壊し、外気温で交代で監視する事に。見張りに電気毛布が支給される。交代要員が、こちらを見る異星人が気味が悪く、視界を遮ろうと、誤って電気毛布をかけてしまった。
 そして、激しく吠える犬の鳴き声に振り向くとそこには蘇生した異星人が!
 驚いて銃をぶっ放し、部屋を逃げ出す。


 そして、そいつは十二頭の犬と格闘、三頭をずたずたにして吹雪の中に消えていった。
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原題:The Thing FROM ANOTHER WORLD
邦題:遊星よりの物体X
監督:クリスチャン・ナイビー
制作:ハワード・ホークス
1951:米
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 なんでも、地球温暖化の影響で、そのうち北極の氷が全部溶けてしまうそうで、沈没したUFOが見つかるかもしれませんね。

 この映画はSFXがそれほど自在ではなかった時代に造られましたので、苗が気味悪いくらいで、異星人は大男、相手との生存合戦といった感じに作られています。
 
 当時の有力プロデューサー、ハワード・ホークス制作のA級映画です。

 後に、ジョン・カーペンター監督がリメイクしました。
 SFX技術を駆使してクリーチャーとしての気味悪さと人類としてとけ込んでしまう不気味さを良く表現したリメイク作品だったと思います。
 DVDの付録によると、ジョン・キャンベルJr(ドン・スチュワート)の原作を元にしたそうです。それの子供向けに訳された本を読んだ覚えがあるのですが、どちらかというと後のカーペンター監督版に近い印象があります。

 ロバート・ワイズ監督の「地球の静止する日」では、科学者が地球の最後の望みとして描かれていますが、この映画では反対で、地球を守るためには軍人が正しく、科学者はコンタクトを試みたり常識のなさを描かれています。異星人が友好的な場合科学者の言う事を聞くべきで、異星人が危険な存在である場合には軍人の言う事が正しいのでしょう。

 「地球の静止する日」は東西冷戦、核戦争の緊張感を描いた映画でしたが、リメイク映画はどうでしょうね。
 SFXだけ派手でも納得しませんよ。

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2008/10/12

B級SF映画大作戦『ドラゴンスレイヤー』

B級SF映画大作戦に、『ドラゴンスレイヤー』を追加しました。


 年老いた魔法使い、ウルリクに会いに一行が城に到着した。
 若い男の子バレリアンを先頭に面会を求めるが、一番弟子のホッジは面会を断る。
 二番弟子、ゲイレンが、ウルリクに門の騒ぎを伝えると、悟ったように面会をするという。

 一行の頼みとは、ドラゴン退治。
 ウルランド王国の王は、春分と秋分の日に、公平なくじ引きで、王国の娘の中からドラゴンに捧げる生贄を選ぶ。
 その代わり、竜は村や、畑を荒らさないというとんでもない協約を結んでいるのだ。
 娘を差し出した家は、五年間の奉納が免除される。

 ウルリクがいうには、ドラゴンは魔法使いが創造した生物。
 残りの魔法使いは皆、死去し、残るのは自分のみ。
 依頼を快諾し、出立の準備をするウルリク。

 そこにウルランド王国の剣士、ティリアンが現れる。彼は、ドラゴン退治を試み、失敗した場合の損失を憂い、バレリアン達をつけてきていたのだ。腕に覚えのあるティリアンは、亡霊と話したり、媚薬作りをする魔法使いなど、うさんくさくて仕方ない。
 「魔法使いなど、何かやらしても、「日和が良くない」「今日は星の位置が悪い」と言い訳ばかり」と挑発する。
 ウルリクが受けて立つ。
 二番弟子のゲイレンに魔除けのペンダントを渡し、これを、屋敷に戻し、短剣を持ってこいと。
 ゲイレンが屋敷から短剣を投げてよこすと、胸をはだけ、短剣をティリアンに刺せと身振りをする。

 そして・・・・

 ご主人様の遺体を荼毘に付し、遺灰を集めるホッジ。
 遺品を片付けるゲイレン。魔除けを鉄の箱に入れたはずが、勝手に出てくる。ガラス玉の中にも。
 この魔法のペンダントがあれば、魔法が操れるに違いない。
 ドラゴンを倒せるという魔法使いが、あっさりやられてしまい、がっかりしているウルランド王国から来た一行に、ドラゴン退治の依頼をご主人に成り代わって、受けると宣言した。
Dragonslayer

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原題:DRAGONSLAYER
邦題:ドラゴンスレイヤー
監督:マシュー・ロビンス
1981年米
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 SFX(特撮)を担当したILMが、ドラゴンの撮影に、ストップモーションを進化させたゴーモーションを使用したという程度でしか知られていない映画です。知られていないのは、SF映画雑誌では取り上げられながらも、日本では映画上映されず、プレミア付きで高い輸入レーザーディスクしかなく、後に、日本版レーザーディスクが出たらしいです。
 σ(^^は、1990年くらいにやっと深夜に放送されたのを録画しました。

 映画「キングコング」でウィルス・H・オブライエンが使用したストップモーションは一コマずつモデルを少しずつ動かして撮影します。するとカクカクした動きになりますが、このゴーモーションは、繰り返し、同じ動作ができるコンピュータ制御下のサーボモータでモデルを動かして撮影する手法だそうで、ストップモーションでは映らない残像がフィルムに残ります。
 しかしながらストップモーションと同じく撮影に手間と時間がかかると思われ、SFX部分は最小に押さえられています。しょっぱなからCGで怪物のオンパレードみたいな映画が増えましたが、手間と時間が軽減されても、そんなことしちゃ、駄目ですね。
 ジュラシックパークはこの手法で撮影する予定だったそうですが、CGに取って代わられました。

 時代はキリスト教が広がる直前の中世、ヨーロッパであろうと思われます。ドラゴン退治にありがちなストーリーで、映像上も派手さは全くなく、素朴な展開です。キリスト宣教師がもっと悪どいと個人的には面白いとおもうのですが、キリスト教のアメリカでは難しかったのでしょう。
 女の子であることを隠していたら、相当なやっかみがあったり、王女の行動も不思議な所もありますが。

 DVD化して欲しい映画の一つです。もちろん、今度はプレミア無しでよろしくです。

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2008/07/18

B級SF映画大作戦『アラクニア』

B級SF映画大作戦に『アラクニア』を追加しました。

 セスナに乗り合わせた、大学教授と黒人秘書(らしい)、白人女生徒2人、ヘナチョコ野郎のディークと、パイロットのパコウスキー。
 流星群の中、当たる確立なんかほとんどないさとタカをくくっていたら、セスナを追い越した隕石が地表に墜落、衝撃波でセスナは不時着。
 
 目的地より60マイルも離れた、見知らぬ田舎村に不時着したセスナ。
 まず、目覚めたのはメガネかけた野郎ディーク。ガソリンがもれて爆発すると思ったこいつは、慌てふためき一人で飛び出して、笑いものに。

 人家を探し、進む一行を見つめる怪しい目があった。

 雪の積もる寒い夜、無人の民家を見つけた一行、ストーブの薪に椅子を壊して火を起こし、一晩を過ごそうとする。女学生二人はお風呂に入ったりしていると、民家の爺さんがやってきた。隕石が落ちたので、見にきたら、明かりが見えたので立ち寄ったのだ。

 男達は納屋で寝ろやと案内された納屋にはなにやら怪しい看板が。
 "THE AMAZONIC HELL SPIDER!"FEARSOME BEAST OF THE AGE BEFORE THE FLOOD!
 観たきゃ、10セントよこせというちゃっかりした爺さん。女性は免除だという。

 こいつは爺さんの爺さんが60年前に仕留めたという大きな蜘蛛。

 教授が、こんな大きな虫、現在存在しない、という捨て台詞に、てめえはここで寝ろと爺さん。

 いやみを言った教授を除いて農家に寝かしてもらう一向。アメリカの家はベッドルームがたくさんあるんだね。
 生徒二人がおしゃべりに夢中になっている最中、窓の外に巨大な蜘蛛が。
 パコウスキーと黒人の女性が、女学生のチョメチョメではなく外の怪しい物音に気がつく。

 爺さんが、見世物の蜘蛛が生き返ったかと、納屋の蜘蛛のハリボテを銃で撃つ。
 砕けた蜘蛛を診た教授は、これはハリボテではないと判断した。

 翌朝、パコウスキーとは打ち解ける農夫。あの大蜘蛛は、祖父の時代、大地震の後、出てきたというのだ。
 隕石で再び目覚めたかもしれない。クレーターを見に行くのに、ついてこないかという。
 ポンコツトラックで隕石現場に向かう。

 (掘っただけの)クレータに洞穴が露出していた。こいつが怪しいと。
 懐中電灯と銃を取りに戻るパコウスキー。
 洞窟にはいると爺さんの気配がない。
Bmv9816
 そして、息も絶え絶えの爺さんを見つける。すると、その背後には!


原題:ARACHNIA
邦題:アラクニア
繁字体題:八脚怪 大蜘蛛
監督:ベレット・パイパー:Brett Piper
2003米


 台湾で買ってきた中国語字幕のDVDです。
 奇跡的に布端特 比柏(ベレット・パイパー)と読め、忙しさにかまけてB級SFから遠ざかっていた私をダークサイドに引き戻そうとするフォースを感じずにはおられません。(というほどのものではないが)

 B級テイストあふれ、ロストプラネットの水星怪獣(仮名)を髣髴とさせるストップモーションアニメで撮影された大蜘蛛さんは、その筋の人は必見です。
 Edge Wood ってレーベルなんですが、これってED(ge)Woodですよね。
 ベレット・パイパーって監督、笑うに困るギャグを入れるもんだから困っちゃうよ。

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2008/05/25

「鉄」+「勇気」鉄人28号


 第テ二四一二八(号)
 鐵巨人計画の記録
 昭和二十年七月
 陸軍特設寫眞班撮影

 正太郎君は、変な夢にうなされている。
 広くて薄暗い部屋の中。
 足の形をしたでっかい柱がある。
 怖い顔でにらみつけられて、突き飛ばされる。
 それはお父さんで、突き飛ばした後、いなくなって、目が覚める。

 大金持ちの邸宅から、ダンプほどの鉄の腕が飛び出したとの報道。
 邸宅は、KOKの元会長、宅見零児氏のもの。
 大企業、KOKが売り出した新型コンピューターの誤作動を週刊誌がスキャンダラスに叩き、株価が暴落、宅見零児氏は会社を売り、姿を消していた。

 正太郎君が学校の帰り、港で道草を食っていると、「ZERO・・・ZERO・・・」という音と共に複数の巨大な黒い物体が飛んでいるのを見かける。追いかけていくと、大本山増上寺で、合体、真っ黒な巨大ロボットに変身した。
 巨大ロボは、東京タワーに前進、背中のロケットを噴射、タワーのアンテナ部分までとびあがり、東京タワーをへし折ってしまう。
 その後、東京を低空で滑空、町を破壊して姿を消した。
 巨大ロボットの襲撃で、正太郎君のお母さんがお料理教室の先生をやっているビルも被害を受け、お母さんは病院に収容された。

 ゼロと名乗る人物が、警視庁ホームページをハッキングし、犯行声明を出したのだ。
 ALL BECOME ZERO.BLACK OX WILL TAKE OVER TWO WEEKS LATER.GOOD LUCK
 巨大ロボットの名はブラックオックスだ。

 金田正太郎君は、綾部と名乗る人物からの電話に呼び出される。
 指定された場所に行くと、黒塗りの高級車と運転手が待っていた。
 (よいこのみんなは、しらない人の自動車にのっちゃだめですよ)
 船に乗り継ぎ、到着したのは、廃墟と化した工場。

 正太郎君のおじいさんの助手だった綾部という老人に導かれ、封印されていた工場に入る。
 「君は、ここに来たことがある」という綾部の言葉に、最近見る夢に出てくる場所だと気がつく。
 電気をつけると、崩れ落ちた瓦礫に埋もれた巨大なロボット。

 それは、正太郎君のおじいさんが軍事用ロボット、お父さんが平和利用のために何度も作り直し、完成した「鉄人28号」


原題:鉄人28号
監督:冨樫 森
2005年松竹


 最初の鉄人はどうやって東京まで行ったんでしょうねー。
 操縦している正太郎君が踏んづけられそうでヒヤヒヤですわ。(笑)

 第一目撃者の僧侶さんって、ギャオスの時の刑事さん、レギオンの第一遭遇者さんですよね。ってあたりから、平成ガメラシリーズ3+陸ガメラとの関連性をかんぐってそっちに頭が働いてしまいました。
 陸ガメラより先に公開されたこの映画、撮影技術がピーカンの青空の下、ジェットの感じもなにやらそっくり。
 ググルと陸ガメラも鉄人も「特撮演出:金子功」と同一人物なので。

 BGMも聞き比べたわけではありませんがなんとなく。(作品の優劣には関係ありませんよ)
 ストーリーも女性博士、身近に病気の人がいて、子供が主役で最後に落ちてきて・・とか。

 普段、まいっちゃう映画でも、面白いぞー!と書くのをモットーとするhiderですが、今回に限り、どのあたりに興行失敗の原因があったのか、考えてみます。

 さて、鉄人28号の連載は1956年から。(昭和31年)
 太平洋戦争の計画から、おじいさん、お父さんがかかわって小学生の男の子では昭和のはず。
 では時代背景は昭和か?正太郎君がポプラ社のハードカバー怪人二十面相シリーズ(青銅の魔人かなぁ)を読んでいたし、正太郎君がホットパンツ型半ズボン、電話は固定電話のみで携帯電話の描写がない。
 とはいっても、警視庁はホームページがあるし、昭和11年に建設が開始された国会議事堂を68年とアナウンサーが喋っているので現代。背広は今風ですし、パトカーも今の物。

 漫画と白黒アニメ時代の鉄人のファン達が入れ込む背景でなくてはならなかったと思うのです。
 「夕日の3丁目」の映像で、昭和30年代にして作るのが「鉄人28号」として良く、観客動員数が伸び悩んでも公開後の収益が上がったのではないかと思います。(予算や製作会社などの大人の都合もあるでしょうが)
 この映画の後、作成されたアニメ映画「白昼の残月」はどうやら終戦直後のようで、hiderが言及しなくても同様の分析をされたようです。

 真美博士自身の「こんなヤツ、友達になりたいと思わない」の台詞から、脚本上、女性である事を捨てた、もっと嫌味な性格のキャラクターだったはずです。
 正太郎君に操縦の訓練をつけている間に、年下の男の子に萌えて、ちょと女性である思い出すような感じ。
 蒼井優ちゃんではかわいらしすぎるし、しかも最初から「よろしくね」なんて、役作りを間違えましたね。
 ベレー帽をかぶって、ユニコーンの制服みたい。
 キャスターでちょっと出演した田中麗奈ちゃんなら、きつい女性の感じが出せそうで、脚本の雰囲気が出せそうな気がします。

 ブラックオックスが歩く時、足音に合わせて、やらなきゃ良いのに、映像を振動させています。そういう事なら、車両も跳ねさせ、スタートレックのエンタープライズ号のブリッジのあの演技が必要です。
 時代考証の失敗と演技指導は、監督にがんばって欲しい所です。

 それからー。向こうが来るところを打つのはカウンターパンチというと良かったのに。
 それからー。鉄人はもっと黒いイメージです。あの青では、いすゞのトラックみたいで、運搬ロボです。

 それから何より、♪夜のハイウェイにガオー♪なので夜の戦いを期待しますよ。
 トランスフォーマーに負けていられません。
 CGの合成は、戦って凹んだり傷がついたりが全く有りませんでしたが、技術の蓄積ですから継続して欲しいものです。

 ブラックオックスの構えって、なんだっけかー。

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2008/05/16

ウルトラセブン 第38話【勇気ある戦い】

1968/05/16 「心臓移植の患者死ぬ」と新聞報道される。
 出典:ウルトラセブン 第38話『勇気ある戦い』 監督:飯島敏宏
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 箱根山中に原因不明の濃霧が発生、徐行運転中の自動車が30台消滅する事件がおきた。
 ウルトラ警備隊に原因の調査が命ぜられた。

 杉崎おさむ君は、心臓欠損症で手術が必要な身。しかし、心臓手術で患者が死亡した記事を読んでしまい手術を怖がっていた。
 お姉さんの友達、ウルトラ警備隊のアンヌ隊員をつてに、ダンさんに会えれば手術を受けても良いというので、ダン隊員は第三セントラル病院に向かっていたのだ。

 必ず、明日、手術をしなくてはならない。なぜなら、手術をお願いしているスイスのユグレー博士は、スイスからシンガポールの心臓手術へ向かう途中、日本に立ち寄り、おさむ君の手術をする過密スケジュール。シンガポールにも手術を待っている患者さんがいるのだ。
 ダン隊員の説得で、おさむ君は、隊員が手術に立ち会う事を条件にやっと手術を受ける決心をする。

 羽田に到着したユグレー博士をアンヌ隊員と杉崎由紀子さんがお迎えに上がる。
 病院に向かう途中、激しい交通渋滞。
 そして濃霧が空港の高速道路を包んだ!
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 シオマネキみたいな資源回収ロボット、通称「クレージーゴン」が出てくる回です。
 宇宙開発をもくろむ地球人としては、M78星人から見たバンダ星人評「自分の星の物資を使い果たして、ほかの星にやってきた強盗のような宇宙人」は、なかなか耳が痛いですね。

 ああ、40年前の出来事だ・・・・

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2008/03/23

映画:キャットウーマン

 「石鹸以来の革命」である商品の販売が間近に迫った巨大化粧会社のヘデア・ビューティー社に勤めるペイシェンス。
 その革命的な商品、ビューリンのチーフデザイナーを任されているが、社長室でこっぴどく駄目出しされて明日の深夜0時までに再提出。
 向かいのビルにあるロックバーが煩く寝られやしない。
 翌日、書き直しにキャンパスに向かう。窓の外、行き場を失った灰色の猫を助けようと外壁のクーラー室外機に乗り、助けようとするが、クーラーの室外機にがはずれて危機一髪。
 それを見かけた刑事が自殺と勘違いしてちょっとした騒動に。

 同僚のサリーはサンプルのビューリンを手に入れ、すでに使い始めている。
 落とした財布を届けに朝の刑事が尋ねてくる。彼はトム・ローン。明日、昼の一時、カフェのブレッキオでデートの約束。
 そんなハッピーな事もあった日、やっと仕事が終わり配達を頼むが、もう、受付は終了したという。仕方ないので持参する事に。
 本社ビルに着くが、すでに鍵がかかっており誰もいない。裏口から入り、ひとけがある社長室付近の部屋でトンでもない事実を見てしまう。逃げ込んだのは廃液処理層のパイプの中。
 閉じられ、大量の廃液と共に・・・
 打ち上げられた死体を、見ていたのは灰色の猫。

 翌日、昼も過ぎた頃、自宅で目が覚める。同僚のサリーからの電話、デートの約束をしていたトム・ローンからの電話。プレゼンも、デートの約束をすっぽかした事を悟る。部屋に上がりこんでいた灰色の猫ちゃんの首輪から飼い主を割り出し、届けに行く。

 当然、会社で大目玉。解雇され、同僚のサリーと自宅へ荷物を運んでいるとサリーが倒れる。

 ビューリンでイメージモデルを外れた社長婦人のローレルは面白くなかった。新しいイメージモデルに入れ込んでいるジョージに気が付いていない訳はない。部下からは、社長は工場の視察中で時間が取れない報告を受けるが、社長室からビルの出口でドリーナと車に乗り込むジョージを見つけ、苦笑するローレル。
 怒りのあまり、グラスを握りつぶす。しかし、手には傷ひとつ付かなかった。彼女は何者?

 今日もロックバーがうるさく寝られないペイシェンス。怒髪天を衝き、とうとう乗り込む。



原題:CATWOMAN
邦題:キャットウーマン
監督:ピトフ
2004年米
第25回ゴールデン・ラズベリー賞主演女優賞他、多数受賞。

 2004年度 第25回ゴールデン・ラズベリー賞に輝いた有名な映画です。
 構図に工夫を加えてCGを感じさせないようにすればよいのにとか思いましたが、撮影も結構細やかにしているし、シャロン・ストーンも出ているし、なんで最低映画にされたかとかんがえてみると、ペイシェンスは、ショートヘアが似合っていないし、変身した時は特にメイクのせいだけど、研ナオコさんにかぶっているような感じで個人的に全然駄目です。
 脚本的には同僚のサリーが射抜いちゃうのもちょっとねえ。
 この映画がラズベリー賞に選ばれて一番嫌だったのはシャロン・ストーンさんではないかと思っています。

 マーティ・マクフライも、ああやってミルクを頼めばよかったのにね。あ、あそこにはそんな気の利いたものはなかったっけ。

 バットマンのキャットウーマンの方が哀愁があって良いな。

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2008/03/12

カリガリ博士

 191x/03/12 夢遊病者が病院に到着する。
              映画:カリガリ博士 監督:ロベルト・ウィーネ
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 お話はフランシスが語ります、田舎町ハレシュテンドルブで起きました奇ッ怪な連続殺人事件についてであります。

 巡業サーカスが田舎町に来ました。
 娯楽の少ないこの時代、サーカスがやってくると、そりゃもう大変な賑わいになります。サーカス小屋を囲むように香具師が見せ物小屋を建て、盆と正月がいっぺんに来たような賑わい。

 建物と興行の許認可を得に役場に現われましたは、マントを羽織り、小柄で丸い黒縁めがねをかけましたカリガリ博士。
 ちょうどその日、機嫌の悪い担当役人は、博士をかなり邪険に扱ったのでありました。

 サーカスのチラシを手に入れたフランシスとアラン。ジェーンを巡って恋敵でもありましたが大の仲良し。
 二人でサーカスへ出かけます。

 その夜、奇ッ怪な連続殺人事件が始まったのでありました。
 まずは市の担当役人が死体になったのであります。

 さあ、盛況なサーカス小屋。周りに多くの香具師の小屋も多数出て、盆と正月がいっぺんに来たような賑わいであります。その中でも人目を引くのは「驚くべき夢遊病者チェーザレ」興行主は先のカリガリ博士であります。
 チェーザレは25年も寝ているというのだ。さあさ、みたりみたり!見逃すと一生後悔するよ!

 舞台に立てかけられている棺には、立ったまま眠りにつく男が納められておりました。
 博士が男に語りかけます。
 「起きろチェザーレ、おまえのご主人様だ」
 あたかも吸血鬼ドラキュラのごとく目をゆっくりと開け、蘇るチェザーレ。

 博士が言うには、チェーザレは全てを見抜き、予知能力があるというのだ。
 アランが「私はいつまで生きられる」と問うと、目を見開き不気味な回答。
 おそろしや、チェーザレは「おまえは夜明けに死ぬであろう」と予言したのでした。
 唐突な答えに小屋を後にするアランとフランシス。

 二人が見せ物小屋を出ますと、村の役人が殺され、犯人逮捕に懸賞金を懸ける旨のチラシが貼られておりました。
 さぁーて、賢明な諸君は、カリガリ博士に目星をつけてございましょう。しかし、しかし、それでは「奇ッ怪な」とは言わないのであります。
 後は見てのお楽しみ。べんべん。

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邦題:カリガリ博士
原題:Das Kabinett Des Dr.Caligari
監督:ロベルト・ウイーネ
制作:1919年独逸(サイレント映画)
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 SFじゃあ無いんですけれどね。最近だと、実相寺監督の遺作になった「シルバー仮面」、名前が出るだけなら「アドロフに告ぐ:手塚治虫著」にカリガリ博士が出てきます。大正から昭和初期にかけて有名な映画だったのでしょう。
 背景のセットに注目しましょう。1960年代のサイケ色調がぴったり合いそうな、遠近感を狂わせるデッサン。
 観ておくと映画のツウぶれること間違いなしの古典作品なのであります。
 単色ながら、シーンによってセピア色だったり色つきの映画だったと書いてある文献もあるのですが、私が観たDVDはずーっと白黒でした。
 脳みそ引っかき回されること間違いなしです。

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2008/02/10

B級SF映画大作戦【水爆と深海の生物】

B級SF映画大作戦 に【水爆と深海の生物】を追加しました。

 最新鋭、怖いものなしのはずの原子力潜水艦がテスト航海中、謎の物体に追跡、追突された。
 放射能が検出されるが、原子炉は正常。
 帰港すると、右後部に人の胴回りほどもある肉の塊がへばり付いていた。

 この事件の究明は国防総省にゆだねられる。
 ハワイの海軍に、その筋の権威が集められ、肉塊の分析が始まる。
 集められたのは、分析生態学の父と称されるジョン・カーター博士と、海洋生物研究所で学部長をしているジョイス・レズリー教授。
 与えられた試料は、棺ほども有る箱に回収された放射線を発する肉塊。
 調査に立ち会うピート中佐。潜水艦乗りは女性に接する機会が少ない。ジョイス教授を口説くが、女には謎が必要よとかわすジョイスもなかなかのやり手だ。
 そして13日目。ジョイス教授がついに筋の通る説を見つけた。
 結論はタコ。タコといっても巨大なタコで、フィリピン海溝に住む。ジョイス教授はマーシャル諸島の水爆放射能が流れて被爆、常食のえさが放射能を探知できる魚だったため、捕食できなくなり、餓えて、海面にえさを求めにきたと結論した。
 カーター博士は東京のイモト教授も同意見だという。(あれ?極秘じゃなかったっけ?)
 13日もかけて出した自信の結論に、軍のお偉方の態度は冷たかった。いままでそんな生物に出くわしたことが無いのだ。

 秘密任務から開放される二人。
 お互い尊敬しあっているが、紅海の生態系に関する見識が違う。この後、カイロで調査して、負けたほうは自説を撤回する論文を書くことになっている。

 送別会を開くピート。
 ジョイス教授は二人の男を手玉に取り、なかなかのやり手。
 そこに提督がやってきた。貨物船が消息を絶ったのだ。
 調査続行、カイロ行きはキャンセルだ。


原題:IT CAME FROM BENEATH THE SEA
邦題:水爆と深海の怪物
監督:ロバート・ゴードン
1955年米

 DNA鑑定で済むジャンとか言っていては古典SFを楽しめませんよ。
 原子力潜水艦が建造中に撮られたこの映画、時代的にも「月面基地計画」、「スペースモンスター」に続いて、戦後、強くなった女性が真ん中にある感じの映画です。
 表面上、見所というのは、レイ・ハリー・ハウゼンのダイナメーションであります。円谷さんは、実際のタコ(スダール)で済ましちゃいました。
 Imoto教授は日本語字幕では出てきませんが、英語字幕で出てきます。「金星怪獣イーマの襲撃」でも日本の教授が出てきます。ツブラヤを意識したのかしらん。
 水爆の放射能を帯びた怪物が襲ってくるというのはゴジラそっくり。
 巨大タコが船を襲って人をどうやって頂くのか描写が不自然でしょ。「ザ・グリード」は色んな意味でこれを基にしたのではないでしょうか。

 さて・・怪獣映画って、戦意高揚映画のスタッフが余って得意技のミニチュア撮影を生かして作られているという見方もあるそうです。(私も根拠にするものが少ないながらそんな感じだねと思っています)
 戦意高揚映画とはいっても終戦間際の映画はしんみりと終わる映画がほとんど。(言えるほど観たわけではなく、最後のシーンを沢山並べてこんな感じだよという授業をうけました)
 教授がおっしゃるには軍部の裏をかいて、ああ、もう疲れたというのを表現させているのではないかと。
 で、雰囲気が、そのまま怪獣映画に引き継がれゴジラ、ゴジラの逆襲なんかは、たしかにしんみりと終わります。ガメラもバルゴンはしんみり系ですね。
 この映画を含め、今まで観た外国の怪獣映画ではそれを感じないんですね。

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2007/12/16

B級SF映画大作戦【宇宙からの侵略生物】

B級SF映画大作戦に【宇宙からの侵略生物】を追加しました。

 クォータマス博士がオカンムリである。
 政府に月計画を反故にされ、帰路には、顔にV字の傷跡と焼けどをした男を乗せた車と危うく事故を起こす所だった。
 しかも、研究所に帰ってくれば、宇宙を探査中のレーダーは下を向いている。

 月世界で人類が生存できる鋼鉄製のドーム、プラントが必要ないというのか。
 政府はもっと大事な開発が有るというのだ。連中は、博士に追い討ちをかけた。
 「金のかからない学校で原子物理学を勉強しなおせ」
 「空飛ぶ原子爆弾」と言われている、エンジンに問題のある月ロケットの事だ。
 事故の相手からもらった「やけどをする隕石」の破片を置いて帰る。
 レーダーが下を向いていたのは、ゆっくりと落下する多数の物体らしき影を捉え、故障か本物かを確認しようとしていたのであった。

 翌日、助手達が隕石を復元していた。左右対称、中は空洞。この形状はゆっくり落下するのだ。昨日のレーダーは150Km先に落下したように観測していた。昨日、事故を起こしかけた相手も、そのあたりの封鎖された村、ウィリングドンで拾ったという。

 現地に向かう博士と助手のマーシュ。
 村に通じる道路は、通行止めになっていた。三角を基調にしたマークの看板。迂回すると、半円形の鋼鉄のドーム、プラントが見える。博士の月面計画そのものが地上で再現されていたのだ。
 マーシュが地上に隕石の破片を見つける。割れていない隕石を見つけ、手に取るとかすかに震えている。博士の警告にもかかわらず耳を近づけた時、隕石が割れ、発煙、黒い泡のようなものが一瞬見えた。
 マーシュの顔にはV字の怪我とやけどができていたのだ。

 サイレンが鳴り響き、武装した警備隊にマーシュが拉致され、博士はぶん殴られて車で退去させられた。
 村で警察に駆け込もうとするが、自治会しかないという。二人しかいない役場で、丘の向こうの事を問いただすと顔色が変わった。秘密を守ることで高い給料が得られるのだ。
 電話も貸してもらえず、ほかの村に足を伸ばす。あの村は、最高機密の禁止区域だというのだ。しかも、政府機関だという。警視総監に連絡を取ろうかと言われたが、警察なら顔が利く。知り合いのローマックス警部に話を付けにロンドンに向かう。

 スコットランドヤードに向かう途中、ロンドンの街中で大きな建材を引くトレーラーを見かける。
 村で見かけた三角のマークをつけていた。
 知らぬ間に、何が造られているのか。


原題:QUATERMASS II
邦題:宇宙からの侵略生物
監督:ヴァル・ゲスト
原案:ナイジェル・ニール
1957英 ハマーフィルム


 今は無き、ホラー映画の名門「ハマーフィルム」のクォーターマス博士シリーズ、3作品の2番目のエピソードで、もともとはBBCの3時間のTVドラマだったそうです

 オーディオコメンタリーによると、映像はテレビ版の流用ではなく、構成が相当が違うようです。そういう事を言われると見たくなっちゃいますよね。
 監督も脚本家も「盗まれた街」は知らずに、創ったらしいのですが、密かに侵略が進んでいる「宇宙船の来襲」的な古典作品。政府も巻き込んでいるからXファイルの40年先を行っていたと自画自賛。
 一作目が低予算で大ヒットの後に作られたんだけど、それほど売れなかったようです。

 原子力ロケットまで開発済みとは、クォーターマス博士はすごい博士ですね。

 あんなでっかいのを地球においといても侵略にならんような。

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2007/12/09

B級SF映画大作戦【殺人魚フライングキラー】

B級SF映画大作戦に、【殺人魚フライングキラー】を追加しました。


 エリシアムホテルが主催するツアーの目玉は、美人アン・キンブローがインストラクターに付く、難破船のダイビングツアーと「魚フライ祭り」。
 春分明けの満月の夜、小型のグルニヨンがプライベートビーチに上陸して産卵するところを捕まえて夕食のフライにして食べてしまうというギグだ。

 インストラクターをして子供を育てているアン・キンブローは、お金を節約するために、ツアー客と同じホテルに宿泊させてもらっている。
 子供が、お金持ちが島巡りにやってきていて、5日間ガイドを頼まれ、乗船するという。どんな人かもわからないのに、と反対するが、自分より大きくなった子供のいう事、お金のためだからとあきらめる。別居中の夫、スティーブンはこの海域のシェリフ。大丈夫なはずだ。

 今日のスキューバダイビングは授業を受けに来ているやりにくい連中がいた。一流のダイバーなのに、ツアー料金に含まれているからというのと、アン目当てだよと言うのだ。
 フェッツジェラルド難破船は米国海軍の命令により関係者以外立ち入り禁止。ほかにも見るものはたくさんあると、引率したが、さっきの一流ダイバーの一人が、船内に進入したのだ。

 引率している生徒の数が足りない事に気がつくアン。全員を海上に戻らせ、探しに船内に入る。出口にロープを見つけ、引き戻すが、切れている。
 船内に入り、見つけたのは、ダイビングスーツごと食いちらかさられた人体だった。

 強力な噛み跡は、サメでもバラクーダでもウツボでもない。
 ピラニア?あれは淡水魚だ。


原題:PIRANHA II FLYING KILLERS
邦題:殺人魚フライングキラー
監督:ジェイムス・キャメロン
1986米


 この映画の舞台ですが、褐色の漁師さんが出てくるので、カリブ海の話かと思ったのですが、グルニオンが現れるのはカルフォルニアという事なのでカルフォルニアでしょう。

 タイタニック、アビス、ターミネーターで有名なジェイムス・キャメロン監督は、B級SF映画の祖、ロジャー・コーマン親分の下、この映画でデビューを果たしました。
 オープニングがそこはかとなく、大作映画「タイタニック」を彷彿とさせます。(苦しいけど)
 フランシス・コッポラ監督の元、デビューを果たしたジョージ・ルーカス監督と比べると待遇の差が激しく、有名芸能プロダクションからデビューするのと、お笑い系プロダクションから売り出されるよりも差が激しいかもしれません。とはいっても、コッポラ監督もロジャー・コーマン大親分の弟子ですが。
 
 この映画は、劇中、ちょっとだけ語られる「ピラニア」の続編ですが、この「ピラニア」自体が、スピルバーグ監督の「ジョーズ」の二番煎じで、監督が同門のジョー・ダンテ監督の後塵を拝したPart2ですから、今になって経歴から消したくなるのもわからなくもありません。
 物凄い低予算、フライングキラーが1匹しかいなくて、4匹まで増やしたとか、ちょっとググルとその辺の事情が出てきますので、興味のある方はそちらで。
 キャメロン監督を語るには、必見の映画でありましょう。

 スターウォーズや、スタートレックのデジタル・アップグレード版が発表されるこのご時世、手直ししてみたいと思っているのでは・・・・

・・・・そんなことないか。

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2007/12/02

B級SF大作戦【ブラックライダー】

B級SF映画大作戦に『ブラックライダー』を追加しました。


 FBIワシントン本部からロスのR・ジョンソン警部に指令が下る。

『ラスベガスにあるラッキー・ダラー社、昨年度の財務記録を入手せよ。
 必要な記録はT57-65番テープにある。
 合法的な入手は不可。
 外部の工作員に委託し早期入手を望む』

 命を受けてラッキー・ダラー社の経理に侵入した男は、クイント。
 パスワード解読器を駆使し、ついにテープの棚にたどり着く。
 テープの棚を空けた時、警報が鳴ってしまった。
 逃げる際、警備員と顔を見られてしまった。そいつは昔からの腐れ縁、リンガー。

 処変わって、ベガスの砂漠。超高速で走る自動車の実験が行われていた。
 「童夢0」より更に、ぺっちゃんこなこの車は、ターボ以来の大発明、水道水から水素を作り、水素を燃料にし、軽く300マイルを超えるスーパーカー、ブラックムーン。
 アフターバーナーをふかし、実験は大成功。

 さて、逃げ出したクイントは、町のガソリンスタンドでロス行きのヒッチハイクを試みる。銃撃を受けた車を見て、ややこしい奴と思われてことごとく断られる。Bmv9823
 そこに、ブラックムーンを積んだアール達が到着。
 研究費を出してもらうスポンサーを探しに、ハリウッドにあるベッツィという有名な店で車の展覧会に向かう途中。
 トイレ休憩と、ベッツィへの道を尋ねに寄ったのだ。
 クイントが、その場所を教えた。

 教えたのは、追っ手からテープを守るためだ。クイントはブラックムーンの後部、ブレーキパラシュートのところにテープを隠す。

 ロスにたどり着いたクイントは、テープ引渡し場所のプールバーへ。
 現れたジョンソンに、顔見知りのリンガーが警備をしていた事から、敵の人員調査をしなかった事をなじり、仕事料の倍増、身分証と旅券を用意してベッツィへ来いと告げる。

 ブラックムーンに隠したテープを取り出し、めでたしめでたしになる予定だったが、テープが取り出せない。
 チャンスを狙っている間に、自動車窃盗団が現れ、十数台の高級車とブラックムーンを駐車場から奪い去った。

 ブラックムーンを盗んだのは、窃盗団のリーダー、女性のニーナ。超高性能車をおっかなびっくり運転しているが、そこは、超高性能車、本気でクイントがダッジデイトナで追うが、まったく追いつけない。

 窃盗団は、車を隠すはずだ。コンテナを引くトレーラをに目星をつける。トレーラーが入って行ったのは、ライランドタワーズの地下駐車場。
 駐車場に忍び込むが、あの巨大なトレーラーが見当たらない。オイルの跡が壁で消えている。
 クイントの姿を警備カメラが捕らえていた。

 大陪審まで72時間。テープは取り戻せるか。


原題:BLACK MOON RISING
邦題:ブラックライダー
監督:ハーレー・コクリス
原案:ジョン・カーペンター
1986(米)


 せっかくの高性能車、ブラックムーンですが、あんまりかっこよくは無いです。
 トミー・リー・ジョーンズがクイント、リンダ・ハミルトンがニーナ、0011ナポレオン・ソロのロバート・ボーンさんはボスのライランドです。
 安売りビデオで、「処刑ライダー」と一緒に買いました。日本では全然見られないダッジ・デイトナがこの映画でもクイントの愛車として登場します。

 テープの保存状態が悪かったらしく、ジッタが出ていました。
 テープで持っている映画の処理を急がないと見られなくなっちゃいそうです。

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2007/11/11

B級SF映画大作戦【処刑ライダー】

B級SF映画大作戦 に 処刑ライダーを追加しました。

 砂漠の中にある小さな町、ブロークスに、男がバイクでやってきた。
 丁度、家から出たケリーにバイクの男が道を尋ねた。彼はジェイク。クロウフォード・ダムへの道を訪ねる。案内するわ、と気軽にバイクに乗ろうとした時、パッカードが現れた。族を組み、気に入った車を見かけると賭けレースで車を巻き上げている彼は町のダニ。
 話がややこしくなるのを避けて、それで終わった。

 川原は砂漠の中のオアシスみたいなもので、町じゅうの若者が集まる。
 川原に来ていたジェイクに、ハンバーガー屋ビック・ケイで働いているビリーが話し掛けた。ケリーを眺めていただけでもパッカードに因縁をつけられるよ、と忠告する。ビリーは兄のジェミーをウィローリバーで殺され、犯人がわかっていない。ビリーはハンバーガー屋で働き、ケリーはそこのウェイトレスで、死んだ兄のジェミーの元彼女なのだ。

 ある日、ケリーに家まで送ってと頼まれたビリー。名車とはいえ、年代物のトライアンフ・スピットファイアは、なかなかエンジンがかからず、もたもたしている間に、パッカードに見つかってしまう。

 「いい車だなあ、レースをしないか?」

 その時、車種不明、見たことも無いクールな真っ黒のスーパーカーが、パッカード達を挑発した。
 挑発に乗るパッカード達。

 このレースにはダッジ・デイトナを駆るオギーが名乗りを上げる。
 交通量が少ないとは行っても公道、そこでレースだ。テールトゥノーズの激しい接戦がしばらく続いたが、黒い奴は信じられない加速をして、あっという間に視界から消えた。
 Bmv9824
 崖を通る一本道、わき道は無い。
 奴は?奴はどこだ!

 パッカード達を並べて尋問するシェリフのルーミス。
 死体を乗せた車が到着。ルーミスに死体を見に来いという。
 炎に包まれていたというのに冷たく、風呂に入ったようにきれいだ。身体に傷一つない。
 しかし、両方の眼玉がなくなっていた。


原題:THE WRAITH
邦題:処刑ライダー
監督:マイク・マーヴィン
1986米


 TVで何回か放映されたのは、チャーリー・シーンがジェイク役で出ているからですが、このジェイク、ケリーとキスばっかりで、別にチャーリー・シーンの演技はどうでも良いのです。  有名俳優の二世とかを集めて撮影したらしく、シェリフのルーミスはデニス・クエイドの兄ちゃんらしいです。

 Queenがフラッシュゴードンで音楽を担当してから、映画音楽にロックバンドの曲が並ぶ事が多くなり始めた頃の作品で、各シーンでいろいろな曲がかかります。

 hiderがわかったのは以下の三曲です。
 Where's the fire :TimFeehan:オープニング&エンディング
 SECRET LOSER :Ozzy Osbourne :コルベットとダッジデイトナのレース。
 Power love :Lion :悪霊が銃を持って乱入する直前、パッカードの工場でかかっている曲。

 黄色のダッジとターボのレースの曲もかっこいいのですが、わかりません。

 そんな事より、ターボかっこいい!あれ欲しい!
 クライスラーのコンセプトカーらしいです。

 ストーリーはチェイス、ドカーン!チェイス、ドカーン!ですが、これで良いんです。この映画は。馬鹿なチンピラを恐がらせたり、追い詰めるリンチ映画ですから。
 背景とか、いろんな伏線を全部取っ払って爽快感だけを残したんでしょうね。死体に細工があったり、一仕事ごとに消えていくパーツあたりで、そのように勘繰るのですがどうでしょう。

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2007/11/04

B級SF映画大作戦【ヴァイラス】

B級SF映画大作戦に『ヴァイラス』を追加しました。


 コンテナ船を引くシースター号は、南太平洋上で巨大な台風に突っ込んでしまった。
 牽引しているワイヤーロープのウィンチが土台からめくれ上がり、海水が船内に侵入、エンジンルームが危険だ。しっかり者のケリー・フォレスター航海士は、台風の目に入れば、二時間は修理が出来るからそちらに向かおうと船長に提言する。コンテナ船を切り離さなければ危険だという船員に絶対に話さないと言い張るロバート・エバートン船長。銃を突きつけてまで話さない覚悟だったが、嵐の中、あえなくコンテナを消失。全財産をかけた木材と鋼材を失った。保険もかけていないのでもう、どうしようもない。
 全財産を失って生きる希望も失った船長。自室に戻り、ピストルを口にくわえた時に連絡が入る。巨大な難破船がレーダーに写っているというのだ。
 雲が壁のように取り囲む台風の目の中、浮かんでいたのは、3つの巨大パラボラアンテナが特徴的な、排水量45000トン、642フィート、2つのタービン、科学調査船として造られ、42の研究室、最新のロボティクスで造られた5つの工作室を持つロシア船籍のボルコフ号。
 乗り込むと、そこら中で撃ちまくった跡があるが、人気が全く無い。
 あらゆるシステムがシャットダウンして、静かな船内。

 公海上で捨てられたこの船は宿無し船。海事法では所有権は誰にもない。ロシアにこの船を渡すとき、相当な見返りが期待できる。この船は30億ドルはくだらないだろう。10%として3億ドル、みんなで分けたって、一生楽に暮らせる。生きる希望が出てきた船長。
 とりあえず、動力を確保しなくては、と、船員をチーム分けして動力を確保させる。

 キーといういやな音と共にコンピュータが回復した。
 シースター号を寄せる時、最初の事故が起こった。勝手にイカリが降り、シースター号の甲板をぶち抜いて沈没させてしまったのだ。
 この事故でヒコが足にけがを負い、医療室で治療中、ロッカーから人が現われ、マシンガンをぶっ放したのだ!ぶん殴って気絶させる。(マシンガンなのに、こういう場合に誰もけがをしないのは不思議だね。)

 目覚めた彼女はナディア。この船の科学担当主任。
 そいつはメインフレームコンピュータを乗っ取り、言語、百科事典、医療データをあっという間に学習したというのだ。
 ナディアが弱々しくも繰り返し警告する。「電気を切って!」



原題:VIRUS
邦題:ヴァイラス
監督:ジョン・ブルーノ
1999(米)
台湾公開名:異形総動員


 VIRUSと言うと「復活の日」ですが、日本名「ヴァイラス」ってやつです。
 そのむかし、このように教わりました。
 『医療関係はドイツをお手本にしたので、医療関係はドイツ語読みでビールス。でも英語ではウィルスです』
 しかし、韓国で「コンピュータバイルス」といわれ、韓国英語はなまっちょるとか思っていたら、どっちかというとこっちが近かったです。
 そうするとウイルスってなんやねん!変な教育を受けちゃったなと閑話休題。

 台湾で3枚100元(大体400円くらい)で売っているDVDの中の一枚でした。 日本公開は1999年頃だそうです。英語字幕を追いかけながら観ました。
 ボディスナッチャー物の学校が乗っ取られる版の映画を、最初から観ていないので、その映画と思って買ったのですが違いました。
 俳優陣はシュワちゃんの「トゥルーライズ」に出てきていたテロリスト(ヒコ)、奥さん(フォレスター)、撮影陣はアビスと同じだそうで、映像はなかなか綺麗です。
 上では、はしょりましたがストーリー冒頭が「ノイズ」、ぶっちゃけ大筋は「ザ・グリード」、何よりも、「ムーントラップ」のケリアムぽい感じです。スタッフは全然かぶっていないので、不思議です。
 船長の心境は「魔獣大陸」でしょうね。今ひとつオリジナリティを見いだせず、ヒットしなかったのも無理ありません。

 ヘクター(スペース・サタン:SATURN 3)が、ケリアム(ムーントラップ)と、この生命体のご先祖ですね。

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2007/08/14

【ゴジラの逆襲】

B級SF映画大作戦に【ゴジラの逆襲】を追加しました。


 大阪に本社を持つ(株)海洋漁業は、水上飛行機で上空から魚群を探し、漁船を誘導するハイテク企業。今日も月岡機と小林機をとばし、無線室で連絡を受けた女性二人が漁船と連絡を密にしている。
 岩戸島上空付近で、K-104小林機から緊急連絡、エンジン不調。月岡機が岩戸島に救助に向かい、小林と落ち合う。水上飛行機だから、不時着なら大丈夫なはずだ。
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 さて、岩の塊のような岩手島に着水した小林は軽い捻挫程度の怪我ですむ。月岡と落ち合い、焚き火でぬれた衣服を乾かしていると、地面の揺れを感じ、二人があたりを見回すと、巨大な生物が見えた。復興した東京を灰燼に帰したゴジラに違いない。しかも、もう一匹と格闘中のようだ。その姿は、背中から無数に刺を生やした四足恐竜。その生物はゴジラと互角に格闘、二匹とも海に沈んだ。

 大阪に山根博士を呼び、ゴジラ対策が検討される。小林、月岡の二人も呼ばれ、ゴジラと対峙していた生物の特定もされた。結果、アンキロサウルス、通称、アンギラスと認定された。古代生物の権威、ポーランドのフレディ・フォードン博士の書籍には、150フィートから200フィート、肉食の暴龍で、行動を敏捷たらしむため、脳髄が肉体の数箇所に分散、他の生物に徹底的な憎悪を持つ好戦的な生物だと記されてあった。
 東京から来た山根博士がいうには、放射性因子を帯びたゴジラへの対策は全くの無策。何の効果も無いというのだ。
 東京湾で一瞬にゴジラを抹殺したオキシジェンデストロイヤーは、発明者と共に今はない。しかし山根博士は、ゴジラが光に対してはなはだしい激怒を持つ習性を持つ事から灯火管制をひき、刺激しない事だという消極的な方法が示された。

 水爆実験はもう一匹のゴジラとアンギラスの二匹を蘇らせてしまった。

 さて、ゴジラの追跡を始めたが、全く痕跡をつかめない。岩戸島付近は地質時代の地殻変動によって無数の洞窟がある。ここをねぐらにされると捕捉出来ないのだ。
 岩戸島付近は貴重な漁場。戦後の焼け野原からやっと回復した海洋漁業。社長ならずとも、工場の生産に甚大な被害が予想できた。

 一日経ち、F1654、F1624から入電、海底にレーダーで補足、続いて、16時32分、フリーゲート艦T105から北緯34度30分東経134度50分にゴジラらしきものを捕捉と連絡が入る。ついにゴジラが行動を開始した。

 ゴジラの進路が明らかになる。
 予想上陸地点は大阪市。
 厳重なる灯火管制がひかれ、大阪の町は真っ暗。
 飛行機からの照明弾で沖合いに誘導する作戦が実行される。
 山根博士の思惑通り、ゴジラを誘導できるのか。


 邦題:ゴジラの逆襲
 監督:小田基義
 原作:香山滋
 音楽:佐藤勝
 1955


 この映画は、元祖『ゴジラ』の本当の続編『ゴジラの逆襲』です。
 音楽が伊福部さんではありませんが原作者が同じですからね。
 前作大ヒットであわてて作られたらしいです。前作よりはテンポに欠けますが、でも、いい映画だと思いますよ。
 公開当時なら、登場人物たちが従軍体験者で、同じ航空隊に所属していたという前提が、容易に理解できたのでしょうが、平成になると、なんで宴会しているのかわからないでしょうね。
 この映画から「キングコング対ゴジラ」に続くのでした。
 それにしてもDVDたかいなあ。ろくせんえんって、東宝さんねえ。

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2007/08/13

1954/08/13【ゴジラ】

 1954/08/13 南海汽船所属、貨物船「栄光丸」消息を絶つ。
                 映画:ゴジラ 監督:本多猪四郎


 南海汽船所属貨物船栄光丸七千五百トンは八月十三日十九時五分北緯24度東経141度二分付近で遭難、消息を絶った。
 明神礁爆発に巻き込まれた第五海洋丸の爆発の時とそっくり。またしても海底火山噴火かと思われたが、調査に向かった、同南海汽船の備後丸も同様に消息を絶った。
 漁船に三名が救助され、大戸島に移送されることになったが、その漁船も沈んでしまった。立て続けに三隻、浮遊機雷か海底火山かと憶測が飛んだ。

 大戸島の見張り役が、筏を見つける。
 乗っていたのは、村の漁師。
 村は、いまだかつて無い不漁に見舞われていた。昔からの言い伝えのゴジラではないかと島のじいさまがつぶやく。
 東京から来た調査団にじいさまが説明するには「ゴジラとは、恐ろしく大きな怪物でしてね、海の魚を食い尽くすと、陸に上がってきて人間を食べに来る。昔は長く時化が続くと若い娘ッ子を沖に流したもんだ。」
 その夜、台風に襲われた大戸島。地響きと共に、村が崩壊した。

 大戸島調査団に組み入れられ、船で調査に出かける古生物の山根博士と恵美子さん。珍しく博士の弟子、芹澤博士が見送りにきていた。
 嵐で出来たくぼみを調べていた山根博士はこれが生物の足跡だと推測する。しかも、化石になっていないトリオバイトを確認した。放射能を同時に検出。放射能雨なら全体で検出されるはずだが?
 その時、村の半鐘がなった。巨大な足音が聞え、村人が逃げまどう。
 丘から頭を出したのは、確かにジュラ紀の生物。咆哮をあげ、去っていった。

 怪物について山根博士が国会で報告。トリオバイトと共に発見されたのでジュラ紀の生物、海底爬虫類から陸上獣類に進化する過程の中間型。写真から五十米あり、多量のストロンチュウム90を検出したことから度重なる水爆実験で安住の地を追い出されたとした。
 この事実について国会が紛糾する。国際情勢、国内の安寧を図るため、報道管制を引くべきだと言う議員に対し、靴下と共に強くなった女性国会議員が猛然と反発「事実は事実として公表せよ!」

 ドイツの学者が、芹澤博士の研究が完成していたらゴジラの対応はできるのではないかという発言をネタに、新聞記者が取材を行うが、現在の研究も何も答えてはもらえなかった。
 記者が帰った後、恵美子さんが改めて聞くと、深刻な表情をして、「あなただけに見せる」と地下の実験室に案内する。
 魚が泳いでいる大きな水槽が沢山並んでいる実験室。その一つに一粒の錠剤を入れ、光を当てると、恵美子さんが気絶せんばかりの光景が!


原題:ゴジラ
監督:本多猪四郎
1954


 元祖「ゴジラ」です。
 マニアックな点は、マニアックなHPがいっぱいあるのでかつあいして、明神礁爆発に第五海洋丸が巻き込まれた記憶新しく、また、米ソ水爆開発競争が行われ、放射能マグロ、放射能雨、ビキニ諸島の実験で1954/03/01第五福竜丸が被爆した等の時代背景があります。(脚本の時点で第五福竜丸を意識したかどうかは時期的に難しいとおもわれ)
 後半は終戦から9年を念頭において鑑賞すべきでしょう。
 委員会紛糾の元、女性国会議員は菅井きんさんです。

 日付は、南海サルベージKKに貼ってあったCABTONのカレンダーで8月がかかっていて、31日が火曜日であると読み取れ、1954年と合致するのでそうしました。

 映画著作権の保護期間を公表後50年から70年に延長する事になりました。施行されたのは2004年1月1日。日本においては「ゴジラ保護法案」とされています。
 50年も経つと時代背景が判らなくなるので、制作者の意図が伝わらないケースが増えるだろうとおもうのですが。
 DVDが6300円もするとなると50年で良いと思いましたよ。元は取れまくっていると思うのですが。

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2007/06/21

B級SF映画大作戦『緯度0大作戦』

 1805/06/21 潜水艦アルファ号、進水。
          映画:緯度0大作戦 監督:本多猪四郎
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 1969春、東経百八十度、緯度零度で世界最大といわれる日本の海洋観測船、フジが、ニューギニアから南米エクアドルに向かう赤道直下を東に流れるクロウェル海流の調査分析のため、ギルバート諸島の東を南太平洋上で作業中のこと。

 物理学と海洋学者の権威田代健博士、ジュール・マツソン博士はフランスの地質学者で潜水球調査のベテラン、トランスグローブ通信社の新聞記者のペリー・ロートンが潜水球に乗船、深海調査に向かう。
 海底で10時間の調査にかかり、魚が皆、同じ方向に泳ぐのは、なぜだと思うまもなく、海底火山が噴火。潜水球は吹き飛ばされてしまった。

 吹き飛ばされた潜水球に泳ぎ寄る人影があった。彼らは潜水球にワイヤーを取り付けて巨大潜水艦に引き入れたのだ。

 ベッドで目覚める田代博士と記者のロートン。金髪の美人が現われ、マツソン博士は別の部屋で療養中です、コントロールルームにどうぞと勧められる。
 コントロールルームとおぼしき部屋に着くと東洋人とクレイム・マッケンジーと名乗る男が居た。火山の観測に訪れている。この潜水艦は、どこの国のものでもない中立の潜水艦だというのだ。

 マツソン博士の容態は悪く、内臓障害はこの船では回復ができず、「緯度0」にもどらなくては助けられない。
 貴重な海底火山調査のチャンスを手放し、帰港する決定を下すマッケンジー船長。

 このアルファ号を監視する者達がいた。
 ルクレチアを情婦にもつマリクという男が、クロサメ号のクロイガを呼び出し、アルファ号を撃沈せよと命令を下した。アルファ号は丸腰だが、クロサメ号は速度、武器装備も上まわる潜水艦。
 クロサメ号がアルファ号を補足、ミサイルを発射。魚雷と違い、熱を追尾するミサイルだ。

 アルファ号は無事に「緯度0」に帰り着けるか。
 緯度0とは?楽園なのか?
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邦題:緯度0大作戦
英語題:LATITUDE ZERO
監督:本多猪四郎
1969 
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まあ、どーってこと無い映画だとは聞いていましたが、観られないのはそれはそれ、気になるので観たいでしょ。
 何かと版権が不明とかで、上映できないとか気を持たされていた映画です。
 日米共同制作で、途中で頓挫、東宝側の資金で完成させ公開したがこけて後悔し、この後、合作映画が無くなる。長い間、版権がどうなっているのか判らなかった。原作が有っての話だとか、ウィッキペディアやら、ちょっとググると出てきますよ。
 アルファ号、クロサメ号はモデラーの間では人気があるようです。

 オープニングの火山爆発は「こりゃすごい」って映像です。さぞかし楽しんで撮影したと推察します。
 「人間が蒸発する」って作成当時は日常茶飯事だったのでしょうか。ウルトラセブンの「円盤が来た」でもありました。拉致事件だったのでしょうか。

 さて、潜水艦は手漕ぎが1620年に建造され、1864年南北戦争で最初の戦果、1900年に近代潜水艦ができたと有ります。(Wikipedia)
 SFで潜水艦といえばダントツで有名なネモ船長率いるノーチラス号、ヴエルヌの「海底二万里」では1867年に存在したことになっていて、1877年「アトランティスの謎」」1865年「SF巨大生物の島」に登場します。
 改造を重ねているとはいえ、1805年に建造されているアルファ号は、かの有名なノーチラス号より前に作られているのですね。
 最新鋭原子力潜水艦シービュー号は1978年ですから173年も前の潜水艦です。
 新八犬伝で、木造の潜水艦が出てきたと思うのですが、どんなんだったかなあ。

 百年近く前の潜水艦ノーチラスと、武器満載の潜水艦レーブン号の戦う、「アトランティスの謎」」は、この映画を目指したのでしょう。
この映画でも次から次に現われる秘密兵器にぼくらは、びっくりだ。

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